« 2007年12月 | トップページ | 2008年3月 »

世界を一周しながら、マカオを思い出す(③オセアニア~日本へ)

マイナス30度のイエローナイフからの移動中、ロストバゲージしてしまった私がロスに降り立ったとき、防寒ブーツにフリースという服装でした。
次の滞在地まで、スーツケースは追ってくるだろう……と安心しきって、真冬の服装のまま、真夏の南半球、ニュージーランド・オークランドへ。

*       *       *       * 

Photo_16 2_8   

クリスマス前の金曜日。
とにかく街はクリスマス一色。
ニュージーランド航空のキャビンアテンダントも、サンタクロースのいでたちでサーブ。
クリスマスだからと、実に4種類以上のデザートが、ボリュームたっぷりの食事の後に配られました。
真夏のクリスマスを迎えるのは、生まれて初めてでしたが、なかなか開放的で楽しいものです。
雪景色や温かな暖炉や湯気をたてるスープやターキー……とは一転、緑と羊と青空のクリスマス!
夜、眠りについた後も、寝耳にクリスマスを祝う人たちの声が聞こえ続けていました。

*       *       *       * 

Photo_14 2_7

この旅の最後のハイライトは、ニューカレドニア、イルデパン島。
腰まで水に浸かりながら入り江を渡り、南洋杉が繁る小道を抜けると、そこには、静かな自然が息づいていました。

Photo_15 4

しばらく風景を楽しんで再び入り江を渡り陸に戻ると、ここで待っているはずの貸切タクシードライバーが、いない。
半身ずぶ濡れのまま、何もない浜で待つこと40分。
ようやっと現れたドライバーは、悪びれることなく、何かを説明していたけれど、フランス語はまったく分かりません。
これもイルデパン流なのだろう、とさして気にすることなくその日の撮影を終えた……のですが、後日談あり。

彼の仕事の内容が、島で物議を醸してしまったようです。
翌日も、熟年ドライバーから、「彼にいくら払った?」「彼はどんな仕事をしたのだ?」と何度も尋ねられました。
イルデパン島では、いまだ村の酋長が絶対的な権限をもっているのだといいます。
(外資系のホテルが、酋長の許可なしに建設を始めようものなら、村人に燃やされてしまう……という話もききました)。
若きあのドライバーは、島の人たちから、どんな抗議を受けたのだろうか。
尋ねられるままに彼の報酬を話してしまった自分に、少しの後ろめたさを感じながら、私たちは最後の撮影地、イルデパン島を後にしました。

*       *       *       * 
この後、クリスマス・イブをニューカレドニアの首都ヌーメアで迎え、撮影の関係でシドニー、シンガポールとトランジットし、成田に到着すると、ロストバゲージしたスーツケースが私を待っていたのでした。
旅は何に出会うか、何が起こるか分かりません。
それも、楽しみのひとつ。
それぞれの街での滞在時間はごくわずかでしたが、邂逅したすべてのものに、今、感謝しています。

*       *       *       * 

さて、次の私のデスティネーションは、おそらく、マカオになると思います。
数ヶ月ぶりに訪れると、様子を変えている澳門。
あの懐かしい路地裏のノスタルジックな風景は、また私を迎えてくれるでしょうか。

| | コメント (2)

世界を一周しながら、マカオを思い出す(②ヨーロッパ~アメリカ)

Rimg4961

先月、27日間で23都市を駆け足で巡った『おとなの世界一周』(朝日新聞社)の取材。
旅先からレポートを……と思っておりましたが、ノートPCの故障、ロストバゲージなどなど旅の醍醐味がたっぷりとありまして、ご報告できないままとなっておりました。

前回のカイロ以降、私たちはフランスへと向かいました。

*       *       *       * 

2_3 Photo_2

フランスでの目的地は、パリではなく、ノルマンディーとブルターニュの境界に浮かぶ小島、モンサンミッシェル。
海を背にそびえる修道院が、マカオの聖ポール天主堂跡のファザードを思い起こさせる世界遺産です。
パリからは、TGVとバスを乗り継いで4時間ほど。
パリのモントリオール駅を出発したのは午後2時。
ちょうど夕刻にさしかかる時間、ただひたすら車窓を流れていく畑と、その合い間にかすかに灯る家の明かり。
これといって何もないその光景に、移動すること、旅をすることを、深く、深く感じた時間でした。
不思議と、荘厳なあの修道院よりも心に焼き付いています。

*       *       *       * 

Photo_7

パリにもどり、翌朝にはN.Y.へ。
クリスマスを前にして、もっとも賑わっているN.Y.の街を、たった1晩で慌しく撮影を終えました。
この後、今回の取材の最北でもあるイエローナイフに向かいます。

*       *       *       * 

Photo_4 2_4

ノースウエスト準州の州都でもあるイエローナイフは、オーロラ観賞で日本人には知られる街。
といっても、街の代名詞はオーロラではなく、かつては金鉱、現在はダイアモンド鉱山のある街として知られています。

このイエローナイフに、冬期だけ現れるのが、凍った湖の上にできる約600kmのアイスロード。
1月~4月、雪の中を、ダイアモンド鉱山で働く従業員のための生活物資を運ぶ大型トラックが行き交います。
春になり、湖の氷が溶ければ、当然ながらこの道は断たれます。
物資の輸送手段を高コストの空輸に頼っている北限のダイアモンド鉱山では、アイスロードのできる冬に、1年分の必要物資を運ぶのだといいます。

厳しい冬にこそ、生命を維持するための様々なモノがもたらさる。
そこには、さまざまなドラマがあるのだと思います。
それはもしかしたら、オーロラよりも、強く、美しいものかもしれません。

*       *       *       * 

Photo_6 2_6

イエローナイフから、カルガリーを経由してL.A.のサンタモニカへ。
住宅街を歩くとカラフルな家が並び、季節はずれのビーチの夕暮れはどこかノスタルジックで、どこかに似ているような……。
ああコロアン島にまた行きたいな、と思ってしまう私はマカオ恋わずらいでしょうか。

この後、私たちはスーツケースをロストバゲージしたまま、南半球へ向かったのでした。

| | コメント (0)

新年快楽! あけましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます。
このブログがスタートして、早10か月が経ちました。

その間、いろいろな方からご意見をいただき、このブログを通してたくさんのことを学びました。
近年、注目されることも多くなったマカオですが、変わらず、マカオへの愛情をもって旅されている方がたくさんいるのを知ることができたのも、このブログのおかげです。

今年は、更新頻度をもう少しスピードアップできるよう、志します。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

2008年1月

芹澤和美

| | コメント (0)

« 2007年12月 | トップページ | 2008年3月 »