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2010年10月15日 (金)

春風沈酔的夜晩

久々の更新です。
相変わらず、糖尿病のニャンコにインシュリン注射を打ちつつ、取材したり原稿書いたりの日々で、気づけば中秋節も過ぎもう10月。

***

閑話休題。
マカオの作品ではないのですが、とてもインパクトの強い中国映画に出会ったのでご紹介します。

スプリング・フィーバー

同性愛と、そのまわりにある様々な愛や想いを描いた作品です。
公開は11月6日(土)~、監督は、婁燁(ロウ・イエ)。
『天安門、恋人たち』で当局から5年間の映画製作・上映禁止処分を受けている真っ只中、家庭用デジタルカメラでゲリラ的に撮影を敢行したのだそう。

ストーリーはもちろんのこと、私にとって特別だったのは、舞台が「現代の南京」ということ。
北京のような整然さや、上海のようなアグレッシブさや、広東のようなビジネスの香りとは違う、ちょっとギラギラしていて、漂流感があって、どこか、亜熱帯のみずみずしい空気と絡みあう澳門にも似た南京。
屋台の小食堂からゲイバーまで、南京のさまざまな場所で、ストーリーは進みます。
登場人物が突然、広東語で会話するシーンもありました。
南京にも出稼ぎに来る人が増えたのかな。

主人公5人の、複雑に絡みあう想いと衝動。
この物語は、リアルな南京が舞台だからこそ、生きてくるのかもしれません。
ストーリーと美しい風景に、大好きなキューバ映画『苺とチョコレート』を思い出しました。

原題は「春風沈酔的夜晩」。
ハンサムな主人公が読む中国の作家・郁達夫の短編小説「春風沈酔之夜」や、テヘラン生まれのピアニスト、ペイマン・ヤザニアンの音楽も素敵です。

そしてなにより・・・。
雨に濡れる窓の外の景色。
春の雨に打たれる蓮の花。
あーーーーっっっ。
そんな美しい光景を目にしたら、また江蘇省を旅したくなってしまいました。
旅情もそそられる映画です。

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